ここになって揉めることが多いマンションのLED交換工事

「LEDって10年間は切れないんじゃないの?」

最近、この手の問合せが非常に多くなっています。

「管理会社に騙された!!」

「マンション管理士に騙された!」

「賠償請求はできないか?」

被害者?だと言いう方にわかってもらうことは大変です。

 

LEDの導入の効果とは

LEDに交換すると電気代が安くなると言われて、ここ10年前から共用部分に導入されたマンションが多くあります。

40wの蛍光灯を共用部分に100コ設置しているマンションでは1時間あたりの消費電力は(40×100)W/h=4000w=4kWになります。

これを5wのLEDに変えると(5×100)W/h=500w=0.5kWとなり、消費電力は1/8になる計算です。

これがLEDの電気代節約の考え方です。

交換する蛍光灯が多ければ多いほど効果は大きくなります。

LEDが切れない神話

誰かがLED導入の促進を狙ったのかもしれませんが、蛍光灯に比較してLEDの寿命が長いのは確かですが、永遠に切れない訳ではありません。

丸形、長型によっても寿命は異なりますが、概ねメーカー保証は5年です。

早ければ5年を過ぎたあたりからLEDが切れはじめ、理事長や理事会、住民から「おかしい」と不満が挙がっているようです。

「5年で切れるのはおかしい、10年以上あるはずだ」

どこで仕入れた情報かはわかりませんが、これがトラブルの元になっています。

確かにご家庭で使う照明であれば10年以上持つのかもしれませんが、マンション共用部分は野外に設置されているケースも多く、気温や湿度の影響を受けやすい環境で使われています。

その上、24時間で点けっぱなしのLEDに10年を期待してもそれは無理と言うものです。

LEDの保障期間

LEDの交換工事を行う会社のLED保障期間は一般的に5年です。

最近LEDを導入したマンションでは保証期間を常時使用(24時間使用)では5年の1/2と定めています。

また、LEDメーカーも保証期間を明記して販売しているケースは少ないのではないでしょうか。

LEDの価格

LEDが発売された当時はかなり高価だったLEDも量産化が進み、かなり低価格で販売されています。

100円ショップに並ぶほど安い丸型は皆さんも見たことがあると思います。

高価なLEDは長形ですね。

1本4,000~6,000円程度はします。

また、最近マンションの非常灯用のLED器具も発売されています。

1機100,000万円程度です。

LED導入の本来の効果を忘れないこと

LED導入の効果は消費電気料が減ることであって、決してLEDの寿命ではありません。

自分が考えていたよりも早く切れたから欠陥工事だと管理会社にクレームをつけてもフロントが困るだけです。

裁判だ!と強がる方もいますが、契約書もよく読まずに管理会社を責めても、この件を引き受けてくれる弁護士はいないと思います。

フロントの努力も必要

LEDを導入したマンションのフロントは、必ず月の電気代を報告書に載せ、総会ではこれだけ電気代が節約されたこと、設備交換費の償却の推定年数を報告すべきです。

提案、承認、実施だけが仕事、入れればOKと考えているフロントが多すぎます。

自分で提案して理事会、総会の承認が得た以上、その提案の効果をきっちりとアピールして、組合員に納得してもらう。

当たり前のことができないから、理事会から信頼が得られないのです。 

FJマンション管理士事務所はLEDの導入をアドバイスしていますが、導入前にLEDは電球と比較すると長寿命ですが、使う頻度、使う環境によって寿命は短くなりますと納得を頂いて進めているため、これまでにトラブルは起きていません。


FJマンション管理士事務は分譲マンション生活に係る様々な情報を発信しています。
また、皆さんからのご質問や相談をお受けしています。
お気軽にお問合せください。


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