保険の基本をおさらい

保険です。

正直、保険は苦手です。

似たような名前の保険が多すぎる!!と日頃から取扱いを避けています。

それに「〇〇の窓口」のように保険に特化したサービスもあり、餅は餅屋に・・です。

が、折角の機会なので保険の基本知識をおさらいします。

保険には分野があるって?知ってました

一般的には万一の事態により発生する恐れがある経済リスクを回避するためと言われます。

これは皆さんも十分理解をされていることだと思います。

保険は大きく3つの分野に分類されます。

第一分野(生命保険)

死亡時に支払われる生命保険

第二分野(損害保険)

偶然に発生した事故の際に支払われる

第三分野(傷害疾病保険)

怪我や病気になった際に支払われる

この分類を一般の方が覚える必要はありません。

保険の対象が人の死亡、病気、怪我の商品があること、もうひとつ、財産(家や車など)の商品があることは覚えておきましょう。

これ以外にも学資保険、年金保険、損害賠償保険などがありますが、それぞれ教育、老後などで説明をします。

それぞれに保険商品を販売する際には講習会、認定試験、届出が必要になります。

○○生命会社、××損保会社などがあるように扱う分野に特化した名前がついていたりします。

○○生命会社、××損保会社でも異なる分野の商品を扱っていますが、会社が始まった頃はそれぞれの分野に特化した会社だったんだと思うと得意分野がわかりますよね。

生命保険の考え方

健康で生活することが一番ですが、人生何があるかわかりません。

何かあった時、万一のために備える保険が生命保険です。

では、誰が誰の死亡に保険を掛けるのでしょうか。

本人が本人の死亡に備えると言っても死んだ後に保険金を貰っても本人は使えません。

生命保険は残された者に一定の金額を残すことを目的にした保険です。

未婚の男女の多くは生命保険に未加入の割合が多い理由は、残す相手がいないからと言うことになります。

結婚によって家族が出来る、子供が出来ると事情は一変します。

残すべき者がいるから万一に備える必要があります。

多くの方が結婚を機に生命保険に入る人が多いのではないでしょうか。

生命保険は保険者、被保険者によって相続、贈与などの関係が変わることや生命保険の税金、相続の勉強をしますが、一般の方はそこまで勉強した上で保険に入る方はいないと思います。(WEB上には詳しく説明しているサイトが腐っています、すぐに探すことができます。)

夫、妻ではなく世帯主に保険を

一昔前は、保険は旦那さんに掛け、奥さんの保険はお葬式の費用程度と言うのが一般的でした。

理由は簡単で奥さんが専業主婦が多かったためです。

稼ぎ主(世帯主)が死亡した時、残された奥さん、子供がその後の生活に困らないようにに生活費を残すことが保険の目的でした。

 

最近は共稼ぎも普通になり、世帯主の区分が分かりにくい家庭も普通にあります。

生命保険は夫、妻で考えるのではなく、稼ぎ手(世帯主)を選択して保険契約を行うことをお勧めします。

DINKsの生命保険

DINKs(ディンクス)とは、「Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)夫婦」を示す言葉です。 

皆さんもご存じですよね。

最近では都内に1億円以上のマンションを購入する人たちの多くがDINKsと言われています。

彼らの生命保険は至ってシンプルです。

まったく生命保険を契約せずに医療保険やがん保険を手厚くする人が多いようです。

また、互いに一定額の生命保険を掛けているご夫婦も多くいます。

家計を別にしている夫婦も多く、配偶者の保険契約を知らない夫婦もいるそうです。

死亡に伴う費用

「葬式代ぐらいは残したい」

これは高齢者の方々がよく口にする言葉ですが、葬式の規模等は別にして死亡した場合は埋葬費(火葬料)は必ず必要になります。

*健康保険加入者は5万円の埋葬料が支給されます。

残念なことですが死亡する際は事故、病気にしても医療費も必要になります。

お墓等の死後についての祭儀等の費用に遺族が困らないように一定額を残すべきでしょう。

金額については統計等(全国平均)をあまり参考にする必要はありませんが、遺族が死後の祭儀で世間から白い目でいろいろ言われるのは避けたいはずです。

費用出典先
葬儀にかかる費用約195万円一般財団法人日本消費者協会「第11回 葬儀についてのアンケート調査」(平成29年)
お墓にかかる費用40万円程度から200万円以上暮らしと金融なんでもデータ 「お墓の購入費(2015年)」
葬儀費用にあてることができる香典代78.9万円暮らしと金融なんでもデータ「参列者からの香典の額」より
葬儀等費用

死亡した時に立派な葬式、墓石、仏壇を用意して欲しいと思う方もいれば、質素で良いよと言う方もいるでしょう。

先祖からあるお墓に入る予定の方、新しく墓石が必要なかもいます。

それぞれが思う死亡した時に必要な費用を見積もることが必要になります。

保険は見直しが必要なのか?

保険は遺族への贈り物です。

自分の死後、残す家族が生活苦にならないように金銭的な遺産を残すことが目的です。

家族が増えれば当然、残す額も増やす必要があります。

生命保険は金融商品です。

お金(保険料)がかかることを忘れてはいけません。

過度な保険料の支払は家計を圧迫することになります。

これでは本末転倒です。

そこで必要になることがもっとも効果的な生命保険は何かを知ることです。

効果的って何?

「正しくリスクを想定すること」「リスクに合った保険内容」を知ることです。

結婚を始点とした家族構成の流れは概ね次のようになります。(子供は1名でイメージしています。)

結婚後は配偶者の生活を守ること、配偶者の病気や死亡による経済的な負担へのリスクが保険契約の目的になります。

子供が生まれれば、子供の成長を見守るため、社会人になるまでの経済的な負担へのリスクが保険契約の目的になります。

子供が自立するとリスクは配偶者の生活を守ることに戻ります。

このように家族の構成が変わればリスクの大きさも変わることがわかります。

言い換えれば家族構成が変わった時には保険の見直しをするタイミングと言うことになります。

今回は家族構成を例に説明しましたが、歳を重ねれば健康の心配が増えます。

子育てが終了した頃には健康リスクを考えた保証を充実させることが必要になります。

保険金は幾らが妥当なのか

生命保険の見直しのタイミングはイメージを理解してもらえたでしょうか。

次に考えるべきは保険の契約内容、特に保険金の額をどう設定すべきかと言うことが重要になります。

ご夫婦の年齢、子供の有無、子供の年齢などを考慮して考える必要があります。

と言っても何をどう検討すれば妥当な金額を思い浮かべることは難しいですよね。

保険金額を決める要素は2つです。

家族構成を考えます。

現在の家族構成残すべき相手何時まで
独身両親考える必要なし
夫婦子供なし相手の生活が安定するまで
夫婦子供あり妻・子供(人数分)子供が社会人になるまで
保険金額を決める要素

次に考えるべきことは生活の維持です。

住む場所と生活する資金を残す必要があります。

考えるべき項目費用
住む場所現在の賃料、住宅ローン
団体保険加入者がローン中であれば計算する必要なし
生活費現在の月生活費×0.7程度
教育費子供が社会人になる22歳までの教育費
保険金額算出の根拠1

次はいつまでを考える必要があります。

遺族構成配偶者の仕事いつまでポイント
数カ月必要がないケースもある
専業2~3年程度安定した仕事が見つかるまで
共稼ぎ(フルタイム)数カ月精神的に安定するまで
共稼ぎ(パート)2~3年程度安定した仕事が見つかるまで
夫・子供会社員・事業主家政婦等の費用(子供の年齢による)子供が中学生程度まで
妻・子供専業子供が社会人になる22歳までの教育費妻・子供の生活費+教育費
共稼ぎ(フルタイム)子供が社会人になる22歳までの教育費妻・子供の生活費+教育費
共稼ぎ(パート)子供が社会人になる22歳までの教育費妻・子供の生活費+教育費
保険金額算出の根拠2
*共稼ぎは配偶者の収入に依存する
*フルタイムは正社員を想定

まとめ

保険の基本をおさらいをしました。

わかっている様で細かなことへの理解が出来ていない保険契約ですが、少しでも保険の理解度がアップに参考になれば幸いです。

次回以降は独身、家族、老後の局面で考えるべき保険契約の話を進めたいと考えています。


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