定期生命保険って何?

終身保険の仕組みと基本タイプと低解約返戻金タイプについてこれまでお話ししました。

今回は生命保険にある終身、定期、養老の3つの中の定期保険についてです。

終身保険との違いも含めて説明します。

定期保険の特徴として3つのポイントがあります。

では、それぞれに確認しましょう。

定期保険の保障期間を理解しましょう

30歳契約の場合、10年契約、20年契約と契約期間を限定することが出来、その期間内の死亡時の保険金の支払いを保障します。

終身保険の保証期間が平均寿命を超える年齢(不確定な死亡時期)までであるのに対して定期保険は契約者の希望で期間を決めることができます。

これが終身保険との決定的な違いのひとつです。

保険期間の設定は年単位で契約する方法と歳で契約する方法がありますが、これは後ほど詳しく説明します。

では、保険料について確認しましょう。

定期保険は原則掛捨て、格安保険料

 掛捨ては皆さんお分かりだとは思いますが、念のために。

保険契約で保険料の返還を前提としない保険です。

終身保険の様に契約の途中でも支払った保険料の一部、全部、またはそれ以上を受取れる保険ではありません。

解約をしても返戻金はありません。また、その時点で死亡保障もなくなります。

そのため、終身保険と定期保険では毎月支払う保険料に定期保険が圧倒的に保険料が安く設定されています。

保険料の比較

終身保険と定期保険を比較するのは難しいのですが、同じ保険期間、振込期間が同じとして比較すると次のようになります。

比較項目定期保険終身保険(20年払い)
保障期間20年終身
月額保険料864円16,100円
年払い保険料10,368円193,200円
満期時の総支払額207,360円3,864,000円
解約返戻金(20年後解約)0円4,060,000円
30歳加入、保険500万円、20年支払

定期保険がいかに低い保険料で保険金額500万円を保障しているかがわかると思います。

これに対して終身保険は貯蓄性が高い保険であることがわかります。

定期保険の考え方を理解しよう

定期保険は、保険料を安くすることで幅広い人の加入を前提としています。

契約者の年齢が若ければそれだけ死亡率も低く、保険会社が支払う保険金も少なくなります。

保険料は掛け捨てですから保険料はその人が支払った保険料がすべて売上になります。

多くの方が少額を出し合って、死亡した人に保険金を支払い、ともに助け合うようなイメージを持つと分かり易いとおもいます。

これに似た考え方が「共済保険」で組合の組織の加入者を互いを助け合うための保険です。

定期保険は小さな組合ではなく、保険商品の契約者全体で相互に助け合う保険と言えます。

では、実際に定期保険の保険料の特徴を確認することにしましょう。

契約時年齢と保険料

定期保険は契約者が保障される期間を設定することが出来る保険であると説明しました。

契約期間20年、スマホで簡単に契約できる商品の保険料を示しました。

契約時年齢月保険料
30864円
401,557円
503,295円
607,726円
65(10年契約)*17,856円
65(15年契約)9,978円
定期保険500万円、契約期間20年
*165歳では20年は契約できないため10年、15年の場合を掲載

契約時年齢が高齢になるにつれて保険料が高くなります。

この理由は簡単に説明することができます。

死亡率統計は「見やすい統計」より出典

加入する年齢で保証する期間が決まりますが、その間の死亡率は徐々に高くなります。

死亡率が他亡くなると言うことは保険会社が死亡保険金を支払う確率が高くなることになります。

その分の保険料が高く設定されています。

死亡率は40歳から指数的に上昇します。

その結果、一定年齢以降保険料の増加率も大きくなり、最終的に65歳では20年の保障期間を契約ることができなくなります。

65歳+20歳は85歳です。

この年齢は男性の平均寿命を超えているため、保険会社のリスクは最大限になり、これ以上の契約が出来ないと判断します。

保障期間と保険料

次は契約時の保障期間と保険料の関係です。

契約期間月額保険料
10年692円
15年885円
20年1,012円
25年1,126円
30年1,252円
定期保険500万円、年齢30歳契約

契約期間が長くなるほど保険料が高くなることが確認できます。

この理由も先程の契約時年齢と同じです。

死亡率統計は「見やすい統計」より出典

保障期間が長ければそれだけ、契約期間中に死亡するリスクは高くなります。

リスクが高いことは保険会社が死亡保険金を支払う確率が高くなることになります。

保険以外では契約期間が長い程、割安になる商品が一般的ですが、保険は契約期間がリスクが高くなる性質があるためこのような保険料計算がされます。

では、定期保険の保険料をまとめてみましょう。

定期保険は更新で継続性を確保する

契約期間が有期(限りがる)の定期保険では契約が終了すると死亡時の保障はゼロになります。

これでは契約は困ります。

そこで契約が終了すると自動的に更新する定期保険があります。

*更新には事前の通知があり、更新を拒否することもできます。

これであれば万一、保険契約期間を過ぎてしまった直後に死亡する事態にも対応できます。

しかし、先ほども話しましたが、契約時年齢で保険金を支払うリスクは増加します。

これをカバーするため、保険料は更新するごとに高くなることが一般的です。

また、年齢によっては更新前に健康診断等を条件としている保険もあります。

健康が更新の条件と言うことです。

更新は保険の見直しの機会としても重要な意味を持ちます。

歳を取れば収入、家族構成も変わります。

また、家族に残すお金の必要額も変化します。

更新を利用して保険を見なす機会として利用されます。

また、返戻金が無いため解約がしやすく、新しい保険に乗り換えることに迷いがありません。

定期保険の保障期間の設定

最後に保障期間の設定方法についてです。

定期保険の保障期間の設定は契約から10年間、15年間、20年間と何年間と期間をしてする「年満了」と65歳まで、70歳までと言った契約期間が終了する歳を決める「歳満了」があります。

どちらも自由に契約時に選択することが出来ます。

ここで注意することは平均寿命が近い80歳を超える様な契約ができない商品がたくさんあることです。

また、80歳に近い年齢で契約が終了する保険では更新ができないことも忘れないでください。

60歳を過ぎて保険に入る場合は、この点に注意する必要があります。

定期保険のまとめ

終身保険とは全く違う保険であることを理解頂けたと思います。

終身保険と定期保険は死亡時の保険金を支払う点では同じですが、それ以外はまったく異なる性質の保険です。

どのように両者を利用するかは皆さんの考え方次第と言えます。

終身保険の貯蓄性、定期保険の保険料の安さを上手に組み合わせて利用してください。

比較項目定期保険終身保険
契約期間自由に設定終身
貯蓄性掛捨て積立
解約時保障の消滅保障の消滅
解約時の返戻金なし解約返戻金
保険料低額高額
更新の有無ありなし
定額保険と修繕保険の比較表

次回は定期保険の利用方法についてです。


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