コロナ禍のマンションの騒音問題

せっかめです。
今日はマンションで最もトラブル件数が多い原因である騒音問題がテーマです。
今回は3つの実際にあったケースを紹介します。
管理員時代にどのように対応したかも紹介します。
夜中のどんちゃん騒ぎ
最初はお隣の大国から日本に家族で来られた方の話です。
コロナが発生した直後ですが、皆さんも外出がなかなかできない状態が続いたと思います。
買物も最低限、会社への出勤もままならず、子供たちも学校に行けずに家から出ることも出来ない状況です。
安堵できる空間はみなさんのお部屋だけです。
この時期、マンションで大きく変わったことが幾つかありました。
- デリバリーが増えた
- 宅配が増えた
- ペットボトルの廃棄量が増えた
- お酒に関するゴミが増えた
特にお酒の空き缶、空き瓶は急激に増加しました。
昼間から酒を飲む方も少なくなっかたようですが、今回の騒動は真夜中に起きました。
この頃の勤務は夜10時半まで。
いつも通りマンション内の巡回をしていたのですが、大国の方は家の玄関や窓を開けていることが多く、母親が子供叱る声、夫婦の激しい言い合いはコロナ以前からマンション内では失笑ともに名物になっていました。
夜になれば酒盛りが始めります。
普段から声が大きい大国の皆さん。
酒の勢いもあって、どんどんヒートアップ。

周辺からのクレームも度々でしたが、この日もそんな状態です。
当然に注意しますが、相手も慣れっこです。
「はいはい、わかったね、だいじょうぶだいじょうぶ、しずかにするね」
注意後、しばらくは静かになりますが、その後はもとに戻る
はぁーとため息です。
巡回も終わりそろそろ仕事も終わりと思っていると・・いきなりパトカーのサイレン音です。
このころ救急車の音には慣れていましたが、パトカーとは・・
何事?と思っていると管理室前に2名の警察官です。
騒音のクレームが警察にあって、状況を確認しに来た。
通報者がマンション住民?あるいは近隣住民かはわかりません。
結局、理事長に対応をお願いしました。
当然ですが、大国の皆さんは警察になだめられ宴会は中止。
結局、事が終わったのが0時近く。
私も終電に近い時間に帰宅したことを覚えています。
コロナ禍で変わった住民
コロナでマンションに日常も一変しました。
昼間の子供たちの遊び声は消え、日中でも人通りがない、廃墟をイメージする静かな時間でした。
普段であれば奥さん同士の立ち話、子供たちがそれぞれにグループになって遊ぶ姿、その姿を見守る親。
すべてが消えてしまった。
空気が変わったと実感したことを覚えています。
理事会や総会も延期。
ただ、コロナ禍であっても管理員の仕事は一日も休みはありませんでした。
そのため、コロナ禍の変化をもっとも肌で感じていたひとりかもしれません。
この頃、意外に多くなったのが騒音へのクレームです。
住民の神経も過敏になっていたのでしょう。
普段であれば生活音に消されるテレビや話し声が聞こえる?聞こえる気がすると相談を受けることが多くなりました。
ペットの鳴き声についての相談も増えました。
あまりにも静かすぎたのです。
異常です。
ある意味ほんとうに異常な空間でした。

と言ったもこれらの相談のひとつひとつに対応することはできません。
実際、騒音を訴える方の部屋の周辺で音は確認されず、結局、気のせいなのか、部屋間では聞こえているのかはわかりません。
こんなことが夜ごとありました。
数カ月で皆さんもコロナ禍の生活に慣れ始めると同時に騒音の相談も少なくなりました。
受験生の親は大変です
中学高校大学受験生を持つご家庭は分譲マンションにもたくさんいます。
コロナが流行して学校に行くことも出来なかった頃、オンラインを活用した学習が頻繁に実施されていました。
特に模擬試験や学校の試験をオンラインで実施する試みがあった頃です。

皆さんも受験や試験中の部屋の緊張感は経験したことがあると思いますが、あれと同じことが各家庭で起こっていました。
親としては子供の試験時間は、静かな環境強で受けて欲しいと思うのは当然です。
その頃に起きた騒動です。
とある受験生をお持ちのお母さんから管理員に相談がありました。
「来週○○日にオンラインで模試があります。住民の皆さんに静かにしてして欲しいと掲示をお願いしたい」
えっって思いましたよ。
この頃、管理室の窓口のガラスは開閉禁止、ガラス越しの会話が普通になっていました。
話の内容はわかりましたが、管理員個人で判断できる内容ではありません。
一度、理事長に相談した上で回答すると言うことでお帰り頂きました。
フロント(管理会社の担当)に相談すると「いちよう、理事長に話してみるけど、無理な気がする」との回答。
理事長と私も話をしましたが、マンション全体では難しい。
「その部屋の方が周辺の住民に理解を得るように努力するようにしてもらってください。」との回答です。
ある程度、予想した結果でした。
この結果を相談者に伝えると「子供の将来がかかっているよ」とかなりの剣幕で反論されましたが、最終的には理解頂きました。
前日、管理室に相談者が来ました。
「これをインターフォンに貼ってください。」
そこには、「○○月○○日、××号室、受験生がオンラインで模試を受けています。インターフォンを押さないでください」
理事長に相談した結果、「良いんじゃない」と認めてもらいました。
結果としてこのチラシは相談者の玄関にも掲示され、周辺の方も目にすることになりました。
相談者の周辺の方々も知っているのかはわかりませんが、当日は何事もなく無事終了。
確かにコロナ、オンライン模試と初めての事ばかりで、試行錯誤の中でこんなことが起きた出来事です。
これ以外にも受験生が勉強できる環境を気にする親御さんからの相談はありましたが、基本的に近隣の区分所有者同士のことは管理組合は関知しませでした。
親御さんが隣、上階下階の区分所有者さんを訪ねて事情を説明され、お願いしたと聞いています。
当事者にとっては子供のために必死なんですよね。
その気持ちはよくわかります。
今回はコロナで起きた騒音騒ぎをお話ししました。
まだまだ、騒音トラブルの話はあります。
定期的に紹介します。
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