大手銀行の固定金利引上げの動きをどう読むか

仕事納めが今日と言う方も多いようです。
この年末に大手銀行が固定金利の引上げを数日中に発表することが報道されました。
上げ幅は0.2%程度。
0.2%とは4000万円、35年ローン、元利均等方式 ボーナス併用なしで比較すると
借入金利が1.0%の時、総返済額は47,423,753円(支払利息7,423,753円)、月返済額112,914円
これが1.2%になると
総返済額は49,005,810円(支払利息9,005,810円)となり158万円以上の余計に支払いことになります。
月支払額は116,680円となり、3766円増額です。
やはり、来年に住宅購入を考えていた方にはかなりショックな報道でした。
FJマンション管理士事務所/渋谷オフィスでは、今週月曜日に、もしかすると今回のような報道があるかもしれないことを現在試作中の渋谷オフィスブログにて公開していました。
住宅ローンの来年を考えてみた | 分譲マンション売買サポートブログ (cabcs.website)
今回の住宅ローン固定金利の引上げは、三菱UFJを皮切りに大手銀行は追従することは間違いありません。
おそらく、ネット銀行系もいずれは同じような動きをすることと思いますが、しばらくは駆け込み購入者を受入れる窓口になるのではないでしょう。
今回の銀行の金利引上げの動きは、来年以降に住宅購入を考えている方へのプレッシャー、借換えを促すデモンストレーション、あるいは長期金利が上がった時には住宅ローンの固定金利は上がることをもう一度、国民に周知するための意味合いが大きいのではないかと見ています。
当事務所では現在、相談中、あるいはクライアントの皆様には、事前にお伝えしてあったので大きな混乱はありません。
現在、住宅を検討中の皆さんには「現在の経済状況を見る限り、住宅購入時の金利タイプは変動金利」をご提案しています。
変動金利の金利上昇の仕組みを分かり易く説明した上でご判断いただいています。
その影響もあって当事務所のクライアントの9割以上は変動金利です。
ただし、無策で変動金利を選択することは決してしないでくださいと説明してます。
クライアントの皆さんも変動金利の金利引上げへの対策も準備しています。
今回の住宅金利の引上げの原因になった日銀の金利引上げは、あくまでも円安の流れを留めるための施策であって、日本経済の景気への影響を最小限にする配慮がされたものであり、来年4月に任期を迎える黒田総裁の後任者への流れを繋ぐために行ったと見ています。
事実、週明けの円相場は、これまで同様に国や日銀の施策で一時的に円高になりますが、徐々に円安傾向に流れを進めています。
今週になって1円以上円安になっています。

この流れは、日本の低金利政策を変更しない限り止めることは難しく、その時期は少なとも総裁後任者が着任して以降だと考えています。
ただし、住宅ローンの金利が引上げが行われたことは事実です。
リスク回避を重視する方ですでに住宅購入の返済計画を全期間固定、固定選択で考えている方には、一度引きあがった金利がすぐに下がることは考えにくいため、早めの決断をすることも選択肢のひとつだと思います。
また、皆さんからのご質問や相談をお受けしています。
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