長期金利の上限金利0.5%に引き上げ、どうなる住宅金利

予想より早かった。
もう少し黒田総裁も我慢するかな~と思っていたけど、海外の中央銀行の政策に逆らえなかった。
これだけ為替差があれば投資家は当然の様に金利が高いドル買いに動く。
これ以上の物価高を招く危惧がある政策を続けることが出来なかったのかもしれません。
あるいは、先日決まった家計の負担を軽減する補正予算の効果を日銀としても後押しするような何らかの要請があったのかもしれません。
とは言え、0.5%の限定的な金利の引き上げにどこまで円安を止める効果があるのかはわかりません。
しかし、日本が金利を上げる政策に変更したことは海外でも大きな話題になることでしょう。
このメッセージは投資家にも少なからず影響を与えることが想定されます。
残り任期がわずかな黒田総裁が来月以降、金利引き上げを続けるかは注目すべきでしょう。
今回の利上げが今後の住宅ローン金利に与える影響を考えてみると、それほど影響はないと見ています。

その理由としてはマイナス金利政策の継続、上場投資信託(ETF)の買い入れ方針、政策金利のフォワードガイダンス(先行き指針)については据え置いたことです。
アメリカや欧州のようにマイナス金利政策の転換まで踏み込んだわけではなく、あくまでも長期金利の引上げに限定しています。
また、市場の資金を増やす政策も維持する方針です。
要するに対海外市場に向けたアピールであり、国内政策に変更はないとしている。
日本が金利の引き上げに転じたようなメッセージのインパクトも一時的と思われ、円安の傾向は一時改善するかもしれませんが、二の矢、三の矢を出さない限り為替差は現状のレベルと大差なく推移すると見ています。
長期金利の利上げは住宅ローンの固定金利に影響すると言われますが、現時点の住宅ローンの固定金利そのものがかなり低金利であることを考えると前回の0.25%金利引き上げ時と同様に一部の関係者が金利上昇傾向を大げさに評論することはあると思いますが、市場が混乱することはないと見ています。
今回の長期金利の引上げが現時点で住宅購入を考えている方に「安い金利のうちに買え!」「今、買わないと金利が上がる」と受け止められ、購入を急ぐ後押しにつながる可能性があるとは思います。
変動金利については、現状、金利が上がる可能性は少ないと思います。
変動金利が上昇傾向に変わるのは、マイナス金利政策の転換が引き金になるのでは思っています。
国内政策の転換です。
いずれにせよ、今回の金利引き上げが為替にどう影響するか。
その結果、日銀が来月以降、金利引き上げを継続するかを見極める必要があると思います。
特に一度金利を上げると市場から次の利上げを期待する力が大きくなることが予想される点も注視する必要があります。
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