宅建士と不動産営業マンの違いを教えてください。

質問文です。

賃貸契約で質問です。

物件を探していました。窓口の担当者が対応してくれ幾つかの物件の内見を案内されました。

気に入った物件があったので契約することにしましたが契約になると急に今まで会ったことがない人が「宅建士の〇〇です」と契約書の説明をしてきました。

担当者の人が親切だったので信用できる会社かな~と思ったのですがあれっ何ですか?

回答

不動産会社(仲介会社)は宅地建物取引業(以下:宅建業)を国土交通大臣または都道府県知事から免許を受けることで営業することができます。

賃貸契約を含めた不動産の売買契約の仲介を行うために必要な免許になります。

免許以外にも営業をするには高いハードルがあります。

扱う金額が高額になるため、国(法務局)に多額の営業保証金(供託金、本社1,000万円、支店1につき500万円)を預ける必要になります。

これが難しい場合は弁済業務保証金と言う制度もあります。(本社60万円、支店1につき30万円)

ハトさんマーク、うさぎさんマークがある不動産会社は保証金制度を利用している会社です。

免許の番号等は不動産会社の店頭や店内に看板があると思います。

googleで「宅建業 プレート」で検索するとたくさん検索されます。

このプレートは必ず掲示する義務があります。

 

宅建業にはこれ以外に契約時の契約内容(重要事項説明書)を説明する宅地建物取引主任者(以下宅建士)を必ず業務に従事する者の数の5分の1以上を設置することしています。

不動産会社に10人の営業がいたらそのうち2名は宅建士がいることになります。

とは言え残り8名は?って話です。

 

宅建業界に入社すると「宅建士の資格とってね!!」と強く強くお願い?命令?されます。

とは言え宅建士は国家資格で合格率も20%以下の簡単試験ではありません。

毎年70万人が受けている試験です。

宅建士の試験勉強ばかりしているわけではなく、会社の仕事をした上で合格を目指すわけですから大変です。

 

逆に言えば不動産会社では宅建士の資格があって一人前と扱われ、それ以外は・・・です。

そこで内見等の力仕事は宅建士以外の人が担当して、いざ契約になると宅建士が登場するケースが多くあります。

 

ご質問の方もこのケースに遭遇したと言う訳です。

このケースは中堅、大手さんが多いですね。

従業員が多いため、全員宅建士とはいかないわけです。

 

町の不動産屋さんは精々数名で営業しています。(家族だったりします。)

そのため、社長=営業=宅建士となり、内見から契約まですべてひとりで行うことがほとんどではないでしょうか。

せっかめの知り合いの宅建士は祖父、父、娘、長男、長女すべて宅建士で営業している不動産屋さんがあります。

  

宅建士の仕事は独占業務と言われ宅建士の登録を都道府県にした者だけが行うことが出来ます。

仕事は契約書、重要事項説明書への記名、押印。

重要事項説明が主な仕事です。

 

宅建士の試験は毎年10月、今頃、試験まで3カ月を切って必死に試験勉強をしていることでしょう。

せっかめも受験前は必死にやりましたよ。

全国の宅建士を目指す皆さんにがんばってください!!!

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