令和3年度マンション維持修繕技術者試験が中止

こんにはちは、せっかめです。

やっと緊急事態宣言も終了になります。

生活に実質的に影響はありませんでしたが、精神的に宣言が解除されるだけでどこか安心感があります。

本日、令和3年度マンション維持修繕技術者試験の中止が発表されました。

今年も試験があるかもと勉強されていた方は残念ですよね。

中止の理由は管理計画認定制度が関係しているらしく公開された資料では次のように書かれています。

協会では、現在施行中の中期事業計画2018-2022の課題である「マンション維持修繕技術者の役割の明確化」について、所管の技術委員会で集中議論を行って参りました。その結果、新たに担うべき役割として、マンション管理適正評価制度において維持管理状況等に関する評価を担う補助者として位置付けることを、第42回定時総会にて決定しております。

マンション管理適正評価制度は、令和4年4月始動を予定しており、同時期において登録補助者として必要とされる知見をマンション維持修繕技術者試験に反映させるため、現在見直しを行っています。
その見直しの期間が必要となるため、今年度内(令和3年度)の実施は見送り、令和4年 9月4日(日曜日)の実施を予定します。

「えっ、マンション管理適正評価制度って何?」「国土交通省が来年から実施する管理計画認定制度と違うの?」と思いますよね。

はっきりと言いますが、マンション管理適正評価制度は市場での評価、資産価値の向上を目的とした民間の評価制度です。

マンション管理組合を5段階にランク分けして、市場で情報を公開して売買価格に反映させることを目的にしています。

パンフレッドより抜粋しましたが、自ら管理組合が評価をお願いする制度ですね。

メリットは、運営上の問題点が明確になり改善が期待でき、その結果として市場で評価されるらしいのですが。

ひとつ素朴な疑問が生まれます。

誰が評価するのでしょうかと言うことです。パンフレッドではマンション管理業協会指定の講習を修了した管理業務主任者、マンション管理士とあります。

でも一般の管理組合は、管理会社と委託契約を締結して管理をお願いしていますよね。各マンションに担当の管理業務主任者がいて、管理を実際にやっています。

同業者が評価するの?と言うことは「あなたのマンションはランク★です。」と評価された管理会社はどうなるのでしょうね。

登録、申請にも不思議な点があります。

でも、不思議なのはマンション管理の委託契約を行っている管理会社が、契約している組合の評価を行い、その結果を管理業協会に登録して一般市場にが公開するらしいのですが、最低ランクですって管理会社が評価することはあるのでしょうか?と思ってしまうのはせっかめだけでしょうか。

わざわざ、自身のマンションの資産価値を低下させる評価を得ることに何の意味があるのか?

もちろん、リゾートマンションのような資産価値を含めた投資対象であればそれなりに制度を利用する価値はあるケースも想像できますが、住宅用のマンションではこの制度を利用する意味がわかりません。

それよりなにより、根本的に評価が低くなるような管理をしている管理会社は情報を公開するより管理を改善してランクをアップする努力をすべきではないでしょうか?

国土交通種が来年から実施する「管理計画認定制度」に関われなかった管理業協会が独自性を出したと思えなくもありませんが、いずれにしても目的と効果がいまいちよくわからない評価制度です。

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2022年4月から始まった「管理計画認定制度」はこれから徐々に広まります。

これから各自治体の制度運用が始まります。

認定を取得することはマンション管理が適正に行われている証です。

また、認定取得による優遇措置も徐々に公開されています。

自主管理、一部委託管理、全部委託管理に関わらず管理点検サービスを利用して「管理計画認定制度」の認定を受ける準備を始めてください。