分譲マンション モンスター住民(威嚇編)

管理人をやっていた頃は、いろいろな住民の方と接しました。
多くの方は良識があって挨拶も交わし、中には世間話をすることもあります。
とは言え、そんな方ばかりではなく、管理組合に1名ぐらいはレベルの差はありモンスターはいます。
日本人、外国人の差はありません。
文中、かなり言葉遣いが悪くなりますが、出来るだけ忠実に表現するためです。
ご容赦ください。
管理人にだけ威勢の良いモンスター
「おいおい、管理人、誰が仕事させていると思ってんだよ」
「俺のマンションだ、どこに停めてもいいだろう!!」
「うるせー、俺が雇ってんだ!俺の言うことを聞け!」
「お前なんてすぐに首にできるんだぞ!!」
「だめだってわかってやってんだよ、うるせー黙ってろ!」
「残業なんてしてんじゃねーよ、家でやれ!!」
「何を他人のごみを漁ってるのよ!!」
思い出したことをざっと書き出しました。
実際、その場にいると「ひひひひぇ~」って感じです。
このような場面に遭遇したことがきっけかで管理人の職を辞めた方も多いと聞きます。
普通の生活ではまず、聞きませんよね。
せっかめですか・・・
その時はダメージを受けます。
それでもせっかめの場合は区分所有法、管理規約の知識もあったため、反論をすることもできました。
が・・その場は馬の耳に念仏で「はい、そうですね」「善処します。」「わかりました。」とやり過ごすことに専念しました。
その場で言い返してもろくなことにはならないことを知っていましたから。
表情がかわる瞬間
ただし、最後に一言、「失礼ですが、お部屋番号を教えてください」
「結果はご報告する必要がありますか?」
「理事会に報告の上で対応を検討してもらいます。」
「管理人は判断できる立場にありません」
これが決まり文句です。
この瞬間に相手の表情が一変するケースが多いですね。

やはり、どこかで自分が間違っている、暴言を言ったと感じているんでしょうね。
大抵は・・。
「ううう、うるせー理事会なんてどうでもいいだよ、お前がやればいいんだよ」
「何で一々理事会って言うんだ」
「すぐ理事会って言えば、おとなしくなると思ってんのか!」
「・・・・」
捨て台詞を吐いて、あるいは無言で帰られることが多いですね。
実際に報告します
暴言やモンスターの依頼内容(違法駐車を認めろとか、分別が出来ていないゴミを仕分けするのも仕事など)は管理会社を通して理事会に報告をお願いします。
たまにフロントが「まーまーそれは抑えてください」
などとアホなこと言うケースがありますが、管理員日誌、毎月の月次報告書に記載します。
書き直しを指示されたことは一度もありませんでした。
こちらは部屋番号を聞いています。
大抵のモンスターは部屋番号を言いません。(困ることがあるのでしょうね)
例え知っていても聞きます。
言わない場合はその場から後を追って部屋番号を確認します。
えっ・・しつこくない!!
そー思われるかもしれませんが、相手の要求はクレームです。
場合によっては管理会社の落ち度になることもあります。
そのためには「いつ」「だれに」「どのような」要求があったかを報告する義務があります。
その後の威嚇が凄い
大抵は注意勧告や総会、理事会で名指しせずにクレームがあったことが報告されます。
当人がその事態を知っているかはわかりませんが、大抵はその後に威嚇は凄いですね。
管理人を睨みつけます。
「てめーちっくったな」とでも思っているのでしょう。

多くの管理人さんはこれで精神をやられます。
奥さんも大変
モンスターの同居人はモンスターかと言えば、そうではありません。
暴言に謝罪に来る方もいます。

「あの人の奥さんか、大変だな~」と思ったりします。
これは余談ですが、モンスターの子供はモンスターであることが多いですね(笑)
ある意味、よく教育されていると思うことが度々ありました。
他人の部屋の鍵穴にガムを詰めたり(これは犯人が分かりませんでしたね)、ライターで遊んでゴミ室でボヤになったり、館内で走り回って住民にぶつかったり、たばこを吸ったり・・・・。
共用部分で起きることの大抵は防犯カメラで確認できます。
清掃員のつもりでも容赦はない
管理員と言っても雇われている人は清掃業務と思っている方が多いのも管理員の特徴です。
ゴミ出し、掃除が私の仕事。
本人がそう思っていても相手は容赦しません。
マンション内の不満はすべてマンション内で働く管理会社の人に向けられます。
例え、パートでも仕方がありません。
胸には管理会社の社員証を付けています。(これは義務です。)
もちろん、基本は謝罪です
無理難題、難癖、我儘であろうと管理員や清掃員の基本は謝罪です。
とにかく、その場を収めること。
これがマンションで働く者の基本です。
判断をしない、決定をしない・・・その権利がありません。
あくまで、フロントに取り次ぐことが仕事です。
その場で揉めることは決して選択しないように指示されています。
洗礼
管理員は定年後の仕事に良く選ばれます。
定年前は多くの部下を持ち会社でそれなりの経験を積んだ人たちが働いています。
彼らが働き初めて受ける洗礼がクレマーです。
仕方がないこととベテランになるとわかるのですが、やはり初めて遭遇するとかなりショックを受けます。
悔し涙を流してフロントに訴える人もいます。
管理業務委託がサービス業だと痛感することになります。
まとめ
マンションも長く住むとそう言ったモンスターの存在は住民にも何となくわかるものです。
慰めてくれる方もいます。
気にかけていくれる方もいます。
ほとんどマンション住民は良識と常識を兼ね備えた方です。
しかし、一握りのクレーマーの存在は人の人生さえ変えてしまうこともあります。
意志の伝達や表現は自由ですが、相手も人間です。
サービスを受ける側としてのちょっとした気遣いができればもっとマンション生活の快適さはアップするのかもしれません。
まぁ~クレイマーがこれに気づかないからクレイマーになるのでしょうけど。
おわり

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