分譲マンション、外国人トラブル(異臭編)

最近、マンションにお住いの方からマンション内のトラブルについてのご質問が多く寄せられています。

そのほとんどが管理員時代に経験したことでした。

そこで管理員だった頃のエピソードを交えて解決策をお話します。

マンションで管理人として働いていた頃のお話です。

ここ10年ぐらい、中国や韓国の方が分譲マンションを購入して住むことは珍しくなくなりました。

日本人同士でも分譲マンションではトラブルが起きることもしばしばありますが、国外の方の入居は色々な面で生活トラブルに発展することがあります。

生活習慣が違う

それぞれの国で生活習慣は異なります。

一番大きな違いはゴミへの考え方。

東京都は決まった日に決まったごみを清掃会社の方が回収に来ます。

資源ゴミや燃えるゴミ、燃えないゴミの分け方は各自治体で違いがありますが、決まった日にちに回収に来てくれる点では一致しているはずです。

多くのマンションにはゴミ室やゴミ集積所が用意されています。

そのため、曜日に関わらず日々、ゴミ出しをする方も多いのではないでしょうか。

ところが中にはそれすら面倒でお部屋やベランダに貯め込む方がいます。

今回はそんな方が起こした騒動です。

 

管理人時代に住民の方から異臭(ごみ臭)がする。

そんな相談を受け、その方の住まいに行くと共用廊下からは特に臭いはしません。

廊下にゴミ等が置かれている形跡もありません。

「気のせいですかね~」

「違う違う、部屋の中、ベランダ!!」

住民の許しを得て、室内でベランダに出ると「うぅ~」

かなり激しい腐敗臭と言うか生ごみの腐った臭いが鼻を刺激します。

よくよく調べると、風向きで臭いの強さが変わる。

お隣の角部屋側から風が吹くと・・・猛烈な臭いがする。

とは言えベランダは管理人にとっては治外法権の領域です。

多くのマンションでは管理人がその状態を伺い知ることはできません。

 

念のため周囲の住民の方にも話を聞くとやはり異臭は感じていたらしいのです。

ちなみにこの話は7月、夏の出来事です。

 

臭いの発生源と思われる角部屋を訪問するとカタコトの日本語の女性が対応しました。

外国の方だ(確か、区分所有者は日本人だったはず)と思いましたが、仕事柄、いろいろな人との接触には慣れています。

 

ジェスチャーを交えながら悪臭の話をすると。

何となく発生源に心当たりがあるらしく

・・・

部屋の奥に戻り、しばらくすると「ぎゃー」と悲鳴のような声。

 

玄関に走って来て「助けて、くさい!くさい!くさい!」と室内を指さします。

許可を貰い部屋に入ると、特に汚れているわけではありません。

案内されるままにベランダの前。

サッシを開けると・・・

猛烈な腐敗臭です。

何と2週間分の生ごみを含むゴミが無造作にベランダに放置されていました。

ゴミ袋の中には多量のコバエ。

ゴミ袋からは液体が流れ出しています。

結局、ゴム手、マスクを着用、ゴミ袋を二重~三重にして回収、ベランダ床は流れ出た腐敗液の影響で変色していました。

その後は洗剤で洗い、漂白剤で洗い、臭いが無くなったことを確認して作業を終了しました。

 

その後、当事者の旦那さん(日本人)も含めてお話を聞いたところ、角部屋で2つのベランダあったため、洗濯はもうひとつのベランダ。

台所の傍にあったベランダにゴミを置いて面倒で捨てに行かなかったと言うこと。

旦那さんもあきれ顔で平謝りでした。

後日、旦那さんが周辺の住民に手土産をもってお詫びに行かれたそうです。

それ以来、旦那さんが朝ゴミ出しをしている姿をよく見かけました。

 

国民性ではないのでしょうけど、奥様のお国?地元では1週間程度の生ごみを敷地内に置くことは普通にあり、それが迷惑になることもなっかたと言う話です。

 

奥様は学ばれたようで、その後、同じ事件は起きませんでした。

また、ゴミの分別等もしっかりされていました。

しばらくしてから聞いた話ですが、近隣との付き合いもできるようになり、ゴミの分別の仕方も奥様たちに教えられたそうです。

せっかめからのお願い

外国の方は生活習慣が違います。

そのため、いろいろな場面で日本人の当たり前が通用しません。

と言って毛嫌いしたり、変な目で見ることは出来れば辞めて欲しいと・・・。

外国人の方は日本のルールを理解していないだけで悪気がないことも多くあります。

特に初めて生活する土地で知合いもいない、その上、言葉の問題があれば仕方がない面もあります。

今回はゴミ捨ての常識やルールが日本と全く違っていただけのことです。

日本人でも分別ごみをしない人もたくさんいますよね。

知らなければ仕方がありません。

 

最近は自治体も外国人の方が生活する時に困らないように日本のルールブックを外国語に訳して無料で配布しています。

管理組合にも入居者向けのルールブックがあると思いますが、翻訳されてはいないケースがほとんどです。

今回は旦那さんが日本人だった点はラッキーでしたが、自分の常識が必ずしも他人の常識とは限らない、まして生活環境が異なる場所から来た人には寛容さをもって接する必要があると考えています。

 

皆さんもマンションに外国の方が入居した時は、寛容な気持ちで接して欲しいと切に希望します。

せっかめ

FJマンション管理士事務は分譲マンション生活に係る様々な情報を発信しています。
また、皆さんからのご質問や相談をお受けしています。
お気軽にお問合せください。


最後までお読み頂きありがとうざいます。
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