管理業務主任者の資格を持つフロントが受からない先輩や後輩をどう思っているか

そろそろ今年も終わりです。
この時期になるとどうしても今年1年を振り返ることになります。
マンション管理士の仕事をしていると管理会社のフロントと話しをしますが、今月の話題はやはり管理業務主任者の試験です。
「うちは全滅らしいです」
「2名は合格ラインだったって聞いています」
資格を持っているフロントにとっては来年以降の自分の仕事量を左右するわけですから自ずと気になります。
部署に資格者が増えれば、その分、担当する管理組合の数は減ります。
仕事も少なくなると言うことです。
マンション管理組合の理事会は土曜日、日曜日の午前中か、夕方に行われることが多く、大抵のフロントは土日出勤をしてます。
そのため、お休みは平日。
例えばフロント一人が10の管理組合を担当するとします。
大小の規模によって理事会が開催される月は毎月~3カ月に1回程度です。
そうなるとひとりの担当が理事会に参加する回数は5~6回程度でしょうか。
理事会は参加するだけではありません。
月次報告書の作成、理事会の準備、理事会への参加、理事会議事録の作成。
これを担当する数のマンション管理組合分をこなすことになります。
資格を持たなくてもマンションのフロントは出来ます。
管理業務主任者はあくまでも委託契約書、月次、年度末の報告書への責任です。
重要事項説明書の作成も説明会もあります。
資格を持たないフロントはこれらの仕事を表立ってすることはできず、かならず資格者のサポートを受ける必要があります。
と言うことは自身が担当する組合以外に資格を持たないフロントの仕事も行うということです。
資格がないフロントが一人でも多く、資格者になってくれることを願う気持ちが切実な理由がわかって頂けると思います。

特に自分より先輩のサポートは「やりずらい」と嘆きます。
そうですよ。
入社した時に指導してくれた先輩に指示する立場になるわけですから。
強く言わないといけない時もあります。
ここ10年ぐらいフロントが女性と言うケースが増加しています。
優秀な方も多くなっていると実感しています。
物腰の柔らかい女性は年長者が多い理事長には評判が良いようでそんな点が評価されているのかもしれません。
ただ、管理会社は建築・設備関係者と関わることが多いのですが女性の進出が遅れている分野です。
なかなか、交渉ごとになると苦労していると聞くこともあります。
若い女性のフロントが自分よりも何歳の年上をサポートする。
互いにとってやりずらと思っているはずです。
「何で受かんないですかね」
「飲みに行く時間を減らせばいいのに」
「また、来年もまん管試験は受けられないですね」
「担当変わらないか~」
同情もあるのでしょうが、やはり受からない歯がゆさ、自身の環境への影響を考えると嫌味のひとつも言いたくなる気持ちもわかります。
ここ半年でコンサルティング体験モニターを通して多くのフロントと会いましたが、幸い資格のないフロントはいませんでしたが、同行する方のほとんどが資格を目指す若手でした。
「資格を取得したらここのマンションの担当をしてもらう予定です」とそんな紹介をされたこともありました。
がんばって欲しいなと思います。
でも、試験は上位20%程度の足切り方式。
極端に合格者が増えるわけではありません。
仕事が過酷な中で資格を取ることは容易なことではありません。
それでも資格を持つフロントは心の底から受かって欲しいと思っています。
忘れないで欲しいです。
管理業務主任者、マン管受験生の設備知識習得マガジン|マンション管理士せっかめ|note
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