築30年を過ぎるマンション管理組合の理事長さん、この際、窓のリフォームを検討してみませんか?戸当たり最大200万円の補助金がでます。

これまでブログでは「こどもエコすまい支援事業」を中心に説明しましたが、これ以外にも国は省エネへの補助金を用意しています。
マンションの長期修繕計画では一般的に12~15年周期で大きな工事(大規模修繕工事と言う人が多いようです)を計画を立案します。
皆さんの長期修繕計画もおそらくこの周期で立案しているはずです。
項目は19行項目ありますが、設備の交換工事として長期修繕計画には窓の交換も項目に含まれています。
窓サッシの耐用年数は30~45年と言われます。
どの組合も3回目の修繕工事で対象の工事になります。
ただし、サッシは丈夫なため、先送りになりやすい工事でもあります。
網戸の交換だけで済ませる管理組合も多くあります。
しかし、3回目の修繕工事以降は住民の高齢化も進み、修繕積立金の問題もあり、実施が難しくなります。
そこで、「やれる工事はやってしまう」発想で国の補助金制度を利用しての実施を考えてみては如何でしょうか。
現在、国はマンション管理組合に対して戸当たり最大200万円の省エネリフォーム工事支援事業を行っています。

窓は共用部分です
ご存じの通り、窓は共用部分で管理組合が維持管理を行います。(念のため管理規約を確認してください)
マンションで使用されるサッシの耐用年数は30~45年です。
築年数が30年を過ぎたマンションでは交換時に入りつつあります。
しかし、修繕積立金等の問題、他の修繕が優先され、交換を見送る組合もあります。
この事業では、そんな組合に国が補助金を出すと言っているわけです。
折角のチャンスをみすみす逃す手はありません。
検討するだけでも良いのではありませんか。
大規模な修繕工事に含める方法、単独で行う方法のいずれでも可能です。
専有部分の光熱費を削減する
窓は共用部分ですが、区分所有者の専有部分に設置されているため、個人の光熱費対策につながります。
日本の夏、冬は温暖化の影響もあり、猛暑、厳冬になる可能性が高くなり、その度の節電を求められる時代です。
光熱費の高騰は個人の家計を圧迫しています。
マンション全体で省エネ化を進めることは電気代やガス代の節約につながり、個人のメリットも多く、比較て合意形成が得られやすいと言えます。
さらに国からの補助金を利用できるとなれば尚更です。
補助金の原資は税金です。
自分で納めた税金を自分の住まいに利用できると思うだけで得した気分になります。
今後、マンションの維持費は人件費等の値上もあり増々増加することは必至です。
少しでも管理組合全体、区分所有者それぞれに有益な修繕工事をかしこく行う時期にあります。
対象事業の要件

面倒な申請は必要ありません。
管理組合は請負業者に発注するだけです、補助金が施行会社から支払われます。

マンション管理組合は法人、非法人に関わらず対象です。
窓は組合の所有物です。

新築マンション以外はすべて対象にです。
工事の内容も使いやすい
工事は3タイプありますが、ガラス交換がお勧めです。
サッシの枠は既存のものを利用します。
窓だけを交換するため、大掛かりな工事は必要ありません。
内窓、外窓も魅力的ですが、デメリットがあり、費用面でも多額になります。

ガラス交換の補助金は幾ら?
補助金制度では窓の面積でLMSXと規格分けしています。
交換する窓ガラスの性能で規格分けをしています。
補助額は、面積と性能の組合せで決定されます。


Lサイズで取付けるガラスの性能は自由に選択することができます。
交換する窓の方位(東西南北)と居室の利用度を考慮して選択することになります。

1戸当たり上限は200万円
上限200万って?
ただ、気になるのはマンション管理組合が一括発注した場合にマンション管理組合あたり200万円ではちょっと寂しい。

先進的窓リノベ事業に問合せて見ました。

まだ、決定されていないようです。
ただ、200戸のマンション管理組合で最大200万円では戸当たり1万円となり大きな改修工事は見込めません。
先方もその辺は考えている様で、もし、マンション管理組合あたりの場合は増額の可能性も有り得るとの回答でした。
この件については、考えても仕方がありません。
公表を待つことにします。(当サイトでは分かり次第、公開します。)
申請開始
申請予定:2023年3月末です。
(正確な日程は公表されていません。)
この事業は昨年末の補正予算で決定したため、まだ、細かな運用ルールは検討されています。
問合せすると応対からよくわかります。
焦る必要はないけど
先進的窓ㇾリノベ事業の概要を説明しました。
いかがでしたか。
かなり利用価値が高く、使い勝手も良い制度です。
マンション管理組合としては修繕積立金の積立額や数年先の修繕工事の必要性にもよりますが、検討に値する補助制度だと思います。
区分所有者へのメリットも大きく、高騰する電気代対策、省エネへの協力意識を高めることができます。
予算額は1,500億円の3省合同の事業だけあって高額です。
ただし、利用価値が高いと言うことは利用希望者も多いと言うことです。
恐らく、予算は早期に限度額に達すると思われます。
と言っても焦る必要はありませんが、準備だけは整えておくべきでしょう。
管理組合の一括発注には総会の同意が必要です。
そのためには組合員への告知と合意形成への準備は必須です。
理事長、理事等の考え方ひとつで、マンション管理組合の価値が高くなります。
是非、検討してください。
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