緊急時の管理人さんの仕事

管理人さんのスキル

せっかめです。

毎日暑い日が続きます。このまま梅雨明けになってしまうのでしょうか。

今日はマンション内で発生する緊急性を伴うアクシデントが発生した時の管理人さんのお仕事についてです。

分譲マンションの住民の皆さんは、管理人はゴミ出しと掃除だけをやってる人だと思っている方が多いと思いますが、館内で何かあった時には大きな働きをしていることを知って欲しいので紹介します。

そのマンションは管理人さんは朝8時に出勤して、2時間、ゴミ出し、ゴミ室の清掃、外周、館内の清掃が主な仕事です。

その日もいつも通り出勤すると住民の方から「エレベーターが30㎝程度の停止位置ずれを起こした。」と通報がありました。

幸い怪我はなく、その後、エレベーターは問題なく作動していると言うことでした。

管理人さんの行動は素早く、すぐに管理会社の担当者に連絡、状況を説明した後、「一時使用禁止の貼り紙をすべてのエレベータドア前にすること」の指示を受け、手書きで9階分を作成、各階の停止ボタンを覆うように貼り付け、利用者に注意喚起を促しました。

朝の出勤時間帯です。会社に向かう方、ごみ出しする方も多い時間帯でエレベーターの利用が多い時間帯になります。

ただし、皆さんも身の危険は感じる様子で利用を控え、階段を利用しました。

担当者はエレベーターメンテナンス会社に連絡、緊急点検を依頼、作業時間帯の確認等をします。

1時間後、メンテナンス会社は夕方5時になるとの連絡があり、管理人さんは「メンテナンス会社は夕方5時になります。その間は階段をご利用ください」と新しい注意喚起文を作成しては各階に貼り付けます。

その作業が終了した後にゴミ出しなどの通常業務をこなします。

以前からエレベータの部品交換(基板交換、300万円程度の修理費)の必要性の指摘を受けていたらしく、来期の修理として理事会は考えていたようです。

このようにマンションは生活の場です。日々色々なアクシデントは発生します。問題はアクシデントが発生した時にどれだけ的確に対応できるかが管理会社の実力になります。

その意味で担当者のスキルはもちろんですが、現場で勤務する管理人さんのスキルも非常に重要です。

日頃、清掃の指導ばかりに力を入れる管理会社も多いようですが、管理人さんには想定される館内のアクシデントが発生した時の初期動作の重要性を正しく指導することが重要なことだと思っています。

管理人さんの勤務時間に関わらず管理人さんのスキルが管理会社の評価に大きく影響することを担当者も考える時期に来ているかもしれません。

消火器の使い方、AEDの使い方、心肺蘇生の方法を始めとする教育、さらに日常の巡回業務時に避難路の障害の未然防止なども含めた管理人さんの仕事は見直されるべきでしょう。

老後の楽な仕事とされている時代ではなくなっていると・・・思っています。

ちなみにFJマンション管理士事務所では基幹業務以外の管理人さんを含む委託契約に「協力・支援」等の言葉で表現される業務の事をサポートサイクルと呼び管理会社の評価では基幹業務と同じぐらい重要だと考えています。

FJマンション管理士事務は分譲マンション生活に係る様々な情報を発信しています。
また、皆さんからのご質問や相談をお受けしています。
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2022年4月から始まった「管理計画認定制度」はこれから徐々に広まります。

これから各自治体の制度運用が始まります。

認定を取得することはマンション管理が適正に行われている証です。

また、認定取得による優遇措置も徐々に公開されています。

自主管理、一部委託管理、全部委託管理に関わらず管理点検サービスを利用して「管理計画認定制度」の認定を受ける準備を始めてください。

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