お風呂の水栓を節水水栓に代えるとかなりの節約が可能であることがわかります。

前回はキッチンの水栓を節湯水栓に交換した時の効果を紹介しました。

同じ節湯水栓でもお風呂はキッチンに比べて湯量が多くなります。

湯量が多くなると言うことは節約の効果も大きくなります。

お風呂場の水栓の特徴

キッチンの水栓と異なり、お風呂場の水栓は、手元でお湯を出す以外にシャワーを使用するため、構造がまったく異なります。

水栓の基本的な知識を覚えましょう。

湯温調整のタイプ

お風呂の混合水栓のタイプはサーボスタット混合水栓と2ハンドル混合水栓があります。

サーボスタット混合水栓は水と湯を一定温度で吐出するように内部にセンサーが設置されています。

センサーは各メーカーでいろいろありますが、設定した温度のお湯を吐出してくれます。

一方、2ハンドル混合水栓は水のお湯の割合をハンドルで調整します。

手動で湯温を調整します。

微妙な湯加減はなかなか難しく「あっちぃ」って経験ありませんか。

今回のこどもエコすまい事業の対象商品は、サーボスタット混合水栓になります。

エコ(節湯)機能について

キッチンの水栓でも説明しましたが、水栓の節湯機能は3つあります。

この中でお風呂用の節湯水栓の機能は「手元止水機能」と「小流量吐出機能」です。

節湯機能具体的な機能お風呂水栓
手元止水機能簡単に止水ができる(レバーの上下)
シャワーヘッドに止水ボタンがある
シャワーヘッド
混合水栓のレバー
小流量吐水機能水圧を変えずに流水量を削減できる仕組みのこと
主にシャワーヘッドに使用される技術
シャワーヘッド
水優先吐水機能上記で説明した機能
こどもエコすまい事業の対象となる機能

シャワーヘッドを持ったまま止水できる機能とシャワー水圧を変えずにお湯の量を少なくする機能があると覚えてください。

チェックするマーク

お風呂の水栓は色々なメーカーから発売されています。

機能も様々で値段もバラバラですが、カタログには紹介した機能が一目でわかるマークがついてます。

このマークが付いた商品はこどもエコすまい事業の対象となる商品です。

キッチンの水栓と異なるので気を付けてください。

どの程度の節約の効果があるのか?

ガス給湯器の性能にもよりますが、TOTOのカタログで紹介されて例を編集した結果です。

かなりの節水、節ガス効果があることがわかります。

「節水AB」を例にTOTOの数値データを掲載します

★水道代

機能節湯タイプ年間水道使用量(L/年)料金換算/水道料金265円(税込)/㎥、
一社日本バルブ工業会より
年間削減額
従来58,69015,553円
小流量吐水機能節湯B149,88713,220円2,333円
手元止水機能節湯A146,952(自主計算)12,442円3,111円
小流量吐水機能&手元止水機能節湯AB39,90910,576円4,977円
TOTO小流量吐水機能節湯B138,14910,109円5,444円
TOTO小流量吐水機能&手元止水機能節湯AB30,5198,088円7,465円
節湯水栓の効果(水道代)

★ガス代

機能節湯タイプ年間ガス使用量(㎥/年)料金換算/ガス金171.4円(税込)/㎥、
2023/1月東京ガス料金
年間削減額
従来174.029,824円
小流量吐水機能節湯B1148.025,367円4,457円
手元止水機能節湯A1139.3(自主計算)23,876円5,948円
小流量吐水機能&手元止水機能節湯AB118.420,294円9,530円
TOTO小流量吐水機能節湯B1113.219,402円10,422円
TOTO小流量吐水機能&手元止水機能節湯AB90.515,512円14,312円
節湯水栓の効果(水道代)

この結果から投資効果を考えてみた

TOTOのカタログに記載されている(削減表に記載のある)タイプの商品と表中の黒太文字の機能を持つタイプで償却期間を算出すると次のような結果になります。

1~2年の違いはありますが設置後、5年までに償却が済、それ以降は節約効果が大きく現れることがわかります。

キッチンに設置する水栓と比べて使用する水の量が多いこと、シャワーヘッドの節水効果が大きいことが原因です。

やはり、節約を考えると節湯水栓はお風呂場への導入が適当かと思われます。

注意点とまとめ

シャワーヘッドの交換だけでも節湯効果はありますが、こどもエコすまい事業の対象となる事業は節水水栓の交換になります。

注意してください。

こどもエコすまい事業の対象となる節湯水栓の投資効果と省エネ効果を紹介しましたが、これだけを単独で導入しても補助金の対象にならないのは非常に残念です。

しかし、補助金を考えなくてもお風呂の節湯水栓は、今後のガス代の値上を考えた時、一考の余地はあるのではないでしょうか。

次回は、補助金を貰って省エネと生活環境の向上を可能にする組み合わせについて考えてみたいと思います。


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