ベランダからの子供の転落事故について東京都生活文化スポーツ局から注意喚起が届きました

東京都マンション管理士会がら「ベランダからの子供の転落事故について」についての注意喚起が東京都生活文化スポーツ局から発行されたとの連絡がありました。

分譲、賃貸に関わらずマンションのベランダは子供が落下する危険があることを認識しておくべきです。

簡単に東京都消防局のデータを引用しながら説明します。

事故は3~4歳児が多い

子供の好奇心は大人では計り知れません。

なんにでも興味を持ち始め、運動機能の成長、活発に動き始める3~4歳児が転落事故に遭っているケースが多いとデータが示しています。

窓やベランダからの転落事故における年齢別の救急搬送件数(n=66)
※東京消防庁管内で発生、平成28年から令和2年までの累計
東京都消防庁「救急搬送データ」

親が目を離す危険性

これはよく言われますが、残念ながら終始、子供に気を取られている生活はできません。

料理、洗濯など忙しく家事に追われる以上、ちょっと目を離すことも兄弟が一緒だからと安心していることも日常には多くあります。

事故の発生原因を知る

大人では想像もしないことをやってしまうのが子供です。

国や東京都消防庁は事故の例を分かり易く説明しています。

ご注意ください! 窓やベランダからの子どもの転落事故 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

東京消防庁<安全・安心情報><トピックス><住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する事故に注意!> (tokyo.lg.jp)

政府広報オンラインより

サッシのレールの隙間に腰を掛け、網戸の体重をかけて落下

政府広報オンラインより

窓際に設置されたソファーによじ登り網戸に体重をかけて落下

政府広報オンラインより

足場があるベランダをよじ登り落下

政府広報オンラインより

ベランダの手すりに手をかけ上体を乗揚げ、バランスを崩し落下

政府広報オンラインより

ベランダに設置した室外機に上り落下


いずれの場合も親が事前に対策を取れば防げたことです。

● 小さい子供がいる間は、窓の周辺に登れるような家具等を置かないこと。

● 室外機はベランダの手すりから離れた場所に設置すること(60㎝以上離す)

● 室外機が危険に場所に設置されている場合は場所の移動を行うこと

● ひとりでベランダに出ないように窓の高い位置に補助錠を取付けること

いつも子供に目配りをすることは100%できません。

「大丈夫、いつも見てるから」と言う考えは捨てて、事故が起きない対策を親としてすべきです。

落下階と怪我の重さは比例する

特にお住いの階数が上階の方は注意してください。

東京消防庁HPより出典

中等症以上は入院を意味します。

2階から転落しても子供は入院する怪我を負うケースが多く、「2階だから」と安心してはいけません。

重症、重篤になった例もあることを忘れないでください。

高い階からの転落は重篤になりやすいことは表からも判ります。

理事会・管理会社の方へ

マンションに子供の声が聞こえるって良いと思いませんか。

彼らにとってそのマンションは生まれ育った家になります。

そんな場所で怪我をしたり、最悪命を落とすような事故は大人が防ぐべきです。

理事会の役員の皆さん、管理会社のフロントの皆さんへのお願いです。

是非、小さなお子さんがいる皆さんに東京都生活文化スポーツ局が作成した「ベランダからの子供の転落事故について」の注意喚起をマンションの掲示板を使った周知、あるいは各戸に配布するなどマンション全体で子供転落事故の防止に協力してください。

クリックすると
大きな画面になります。

多くのマンション管理組合で利用されることを希望します。

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