分譲マンションのフロント(管理会社の担当者)は宝くじと一緒

最近、分譲マンションの相談で相談者の方から「フロントがまったく使えない」「何もしてくれない」と本当によく聞きます。
マンション管理士の仕事は理事さんからの相談を受けると同時に管理会社のフロントからも話を聞くことが多くあります。
はっきり言って、理事さんたちが求めるフロントのサービスと管理会社のフロントのサービスが一致していないことが原因の本質にあります。
昨日、たまたま「管理業務主任者って何」をアップしましたが、その中で実務サイクルとサポートサイクルについてお話ししました。

実務サイクルとは基幹業務と言われる部分で、事務処理と設備の保全を中心にした業務です。
イレギュラーな業務がなく、ディスクワークで済む業務が中心になります。
理事会毎に報告される会計や設備の年間計画に従って行われる実施状況に該当します。
これに対してサポートサークルとは、マンション内の様々なトラブルに対応する業務になります。
設備の故障、マンション内トラブル(騒音、モラル等)、駐車場・駐輪場の抽選、規約改定、管理費等の値上、アンケートなど業務は多岐に及びます。
この業務の特徴は、問題がない平素では、その真価が求められない点でしょう。
フロントの仕事への熱意、人間力、情報分析能力、プレゼン能力、交渉能力(根回し)、知識、経験などです。
FJマンション管理士事務所がフロントはもっと担当のマンションを知れ!!と何度も言っている点です。
マンションは1つ1つで個性があります。
その個性にあったサポート業務を行うことが求められるのですが、実際は・・・。
実務サイクルで手一杯。
フロントの中には「そんなサービス契約にありませんから」と言い切る人もいますね。
確かに管理委託契約にサポートサイクルを明確に示す文章はありません。
しかし、理事会、総会の支援業務とは明記されています。
理事会の支援とは管理組合のサポートを意味すると言えると言うのがマンション管理士の常識です。
昨日、アップした喫煙問題もそうですが、騒音、トラブルメーカーへの対処も管理会社のサポートサイクルです。
この点がマンション管理の相談で「フロントがまったく使えない」「何もしてくれない」と訴える原因です。
面倒、そんなこと聞いていませんと思っているフロントがいたら、貴方は理事等から見れば外れくじです。
よく、管理会社の満足度ランキングが公開されています。
確かにあれは、上位数社には有効だと思います。
その理由はフロントがサポートサイクルの重要性を理解している方が多いからです。
それ以外は、宝くじの当たりくじの本数の確率に比例している程度の意味しかありません。
会社のランクが低くても有能なフロントはいます。
逆に会社のランクが高くても無能なフロントもたくさんいます。
フロントの善し悪しは、結局のところ、個人のスキルに依存します。
マンション管理組合はフロントの宝くじを引かされているようなものです。
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