既存マンションの排水設備のチェック方法を教えてください(2)

分譲マンションの買手の方からの相談です。

中古マンションの購入を検討しています。

特集記事を読んで排水設備の大切さはよくわかりましたが、いざ、購入したいマンションで自分で確認する自信がありません。

もっと具体的な確認方法を教えてください。

回答

前回はマンションの床の構造と給排水管設備について説明しました。

今回は給排水管設備の権利についてと漏水が発生した時の責任と影響について説明します。

具体的にする確認する方法について構造の話(1)、給排水管の権利(2)、漏水事故(3)、直床、二重床の確認方法(4)、メンテナンスの話(5)、に分けてお答えしますが、今回はその(2)です。

給水配管(水道)の権利

生活用水(水道)を皆さんの専有部分に供給する設備にはいろいろな種類がありますが、そのことは今回の質問には関係していません。

質問があった時にまた説明します。

今回はあくまでも専有部分に供給される部分の権利についてです。

皆さんは毎月(2カ月に1度)水道料金を支払っていると思います。

水道局の人が検針していきますよね。

あれです。

あのメーターが共用部分と専有部分の境界になります。

水道メーター権利

二重床の場合はこんな感じになります。(竪管側も出来るだけ正確に作図してます。)

二重床給水配管

パイプスペースはマンションの廊下側の壁にこんな感じのドアがあります。

中を覗くとこんな感じでガス、水道(電気)の各配管が確認できます。

水道の配管のイメージはわかりましたか?

水道等の給水管の権利はメーターからが区分所有者の責任で管理する必要があります。

排水配管の権利

次は排水管の権利です。

基本は使った水を捨てるわけですから、給水管と同じ系統に排水管がありますが、この2つの違いはメータの有無と管の太さです。

給水には一定の圧が必要でそのため、細い管が使われますが、排水は出来るだけスムーズに流すために一定以上の太さが必要になります。

排水管の配管は次のようになります。

縦配管は共用部分、枝管(横配管)は専有部分になります。

給水と同じように専有部分は区分所有者が管理する必要があります。

「縦管と枝管の結合部分はどっちなの?」と言う疑問ですが、縦配管と横配管は継手と言われる部品で連結されています。

写真があるので確認してください。

継手がわかりますよね。

継手は共用部分になります。

給排水管、継手の材質もマンションが竣工された時代に主流だって材質が使われています。

築年数が古いマンション程、材質も古い頃に主流だった材質が使用されていて耐久年数も短くなる傾向があります。

これについてはメンテナンスでお話しします。

給排水管の権利関係は理解して頂けましたか?

では、この給排水管が老朽化して漏水事故が起きた場合を考えてみましょう。

次回に続く


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