築30年を過ぎたマンションで漏水問題が多発してます!

訪問相談が年末になって増えています。
その多くはマンション内で起きる漏水事故です。
マンションは給排水管は共用部分ですが、管理組合(理事会)が洗浄等のメンテナンスを定期的に行うことが一般的です。
これにより、給排水管の劣化を鈍化させます。
もともと、マンションは建物、設備は新築時から徐々に劣化が始まります。
この劣化は部位によって異なり、鉄製品は5~6年で錆等が発生するため塗装修繕などを行います。
この後、13年~16年前後で吹付タイル塗装(外壁)の塗替えなどが必要になります。
このようなマンションの劣化を部材の耐久年数ごとに修繕する計画を修繕計画と呼びます。
足場等を組む大掛かりな工事を一般的に「大規模修繕工事」と言います。
みなさんも街を歩いているとマンション全体をシートで覆った状態を見ると思いますが、あれが「大規模修繕工事」です。

修繕計画はこれまでのマンションの劣化状況を統計的に調査、これを参考に国土交通省が修繕計画の指針をもとに各マンションが作成します。
その中には給排水系統の交換があります。
計画では概ね30年~35年程度で交換と言われています。
しかし、劣化は使用状況、メンテナンスの頻度で大きく変わります。
そのため各マンションの理事会は1年に一度、あるいは数年に一度、洗浄や検査を行い劣化の進行度を確認します。
残念なことにマンションによっては理事会が機能していない、あるいは給排水管のメンテナンスを怠っているケースがあります。
そのような組合では築年数が30年を超えると漏水事故が起き始めます。
漏水事故の厄介なことは、自分の部屋だけでなく、下階の住民に被害を与えることです。
一か所、翌年に二か所・・・
排水設備が老朽化したマンションでは年数の経過とともに漏水事故は件数が増え始めます。
その度に部分的な修繕が行われ、保険金が支払われます。
しかし、排水系統はマンション全体にあり、このような状態になると全館の給排水交換の検討が必要になります。
築年数が30年を超えるマンションがこれから急激に増加します。

今後、築年数が30年、40年、50年を超えるマンションは急増します。
皆さんのマンションは給排水管のメンテナンスは行われていますか?
1年~2年に1度は「給排水設備点検」「排水管洗浄」を行っていますか?
排水管は皆さんのお部屋から出るすべての排水を下水道に繋ぐ大切な設備です。
お湯、洗剤、石鹸、漂白剤・・・髪の毛、野菜くず・・・いろいろなものが排水管を通ります。
理事会任せにせずに、各組合員が管理の状況を確認すべきです。
もし・・・
理事会が何もやっていない時はすぐに理事会に提案を行うべきです。
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(2)は欠番
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