マンション管理士会に入る意味

せっかめです。
先日、マンション管理士の方から質問メールがあり、内容が興味深いものだったのでWEB上で回答することにしました。
質問メール
今年マンション管理士の試験に合格した54歳です。
仕事は不動産会社で営業をしています。
将来、マンション管理士事務所を考えていますが、マンション管理士会に入る必要はあるのでしょうか。
ネットを検索しているとマンション管理士会は会費も高く、その他ことあるごとに費用が発生する上、入会しても仕事は貰えない。
入会に意味が無い主旨の書込みを見つけたので質問しました。
不動産の営業をやっていると書いてあるので宅地建物取引主任者の資格はお持ちなのでしょう。
例えば、宅建士の資格を取得して開業しました。
すぐに仕事は見つかるでしょうか。
そう簡単ではありません。
知り合いのオーナーさんがいればすぐにでも仕事は手に入るかもしれませんが、一般的には賃貸オーナーさんを探して営業活動をした上で、物件の仲介の仕事を得るまで努力が必要ですよね。
それと同じことで、マンション管理士会(日管連も含めて各地にあるマンション管理士会のことだと思います)に入会しても仕事が貰えるわけではありません。
マンション管理士の資格は宅地建物取引主任者、管理業務主任者とは違い専任業務がありません。
分譲マンションの管理組合の運営について、一定の知識があることを認められた国家資格を所有しているに過ぎないこと言うことです。
業務はマンション管理組合向けのコンサルティング業務です。
コンサルティングの仕事は実力で仕事を取る必要があります。
後ろ盾になる企業も存在しない個人事業者です。
そのことは忘れるべきではありません。
せっかめも不動産業界に入った時は、まったくの素人でした。
幸い後押しするオーナーさんがいたため、すぐに仕事得ることが出来ましたが、それは賃貸経営アドバイザーとしてです。
今、改めてマンション管理士の仕事を初めたばかりですが、マンション管理士として仕事を得るためにはかなり苦労しています。
地元の相談会に参加したり、ネット上で相談会を開催したり、ひとりでも多くのマンション管理組合関係者とつながりを持ち、仕事を得る機会を増やす努力をしています。
その中でマンション管理士会(以下管理士会)に入会したメリットは、先輩マンション管理士との交流です。

管理士会はセミナーや勉強会を積極的に開催しています。
また、自治体からマンション調査等の仕事を受け、所属マンション管理士に仕事を提供しています。
また、マンション管理士会に寄せられる紹介業務から、マンション管理士を紹介する業務も行っています。
それ以外に各支部が行っている相談会の相談員に参加するためには入会する必要があります。
しかし、いずれも入会したから与えられるものではなく、自分で参加の意志を示す必要があります。
待っていて仕事が回ってくると思っているのであればそれはありません。
管理士会に入会したメリットで一番実感していることは、マンション管理士損害保険の存在です。
管理組合へのプレゼンを行う時に保険契約を済ませていることをお知らせするとほとんどの理事や監事の皆さんは安心感を持たれます。
企業等の後ろ盾がない個人事業主との契約ですから当然ですよね。
確かに管理士会の会費は他の業界団体の会員費と比較して高いかもしれませんが、その会費に見合う行動ができるかどうかは個人の問題です。
*ちなみに今年、FP協会の会員にもなりましたが、早速、今年開催されるフォーラムの相談員として参加します。それ以外も業界の会員になっていますが、ネットワークつくり、知識の習得に必要と判断すれば積極的に参加しています。(会費負担はでかいですけどね)
これで答えになっているでしょうか。
また、皆さんからのご質問や相談をお受けしています。
お気軽にお問合せください。
最後までお読み頂きありがとうざいます。
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